6月26日に開催される「第5回新人演奏会」に出演する 北野 綾子さん 長津田町在住 37歳
生歌の魅力堪能して
○…近隣の新進演奏家を発掘するオーディションでソプラノ部門「特別奨励賞」に輝き、新人演奏会への出演機会を得た。10代や音大生中心の応募者に交じり、力強くドラマティックな歌声を披露。大好きな『蝶々夫人』で審査員を魅了した。藤原歌劇団正団員というキャリアやプライドを背負っての参戦に迷いがなかったわけではない。それでも挑戦したのは「歌い手としての今の自分を確かめるため」。「キャリアを積んでもまだまだ出演機会は少ない。著名な審査員に講評いただき糧としたいと思った」
○…小学生時代から青葉区で過ごし、音大生の時緑区に越してきた。声楽の道を本格的に志したのは高校生の時。小中と演劇部に所属していたこともあり、憧れの存在は「宝塚」。家で真似して歌ううちに、本気で目指してみたいという気持ちが湧いてきた。「音楽一家でもないし、それまでは本格的なレッスンを受けた経験もゼロ。それでも母に懇願して」。一浪の末、音大に入学してからは人一倍努力を重ねてきた。「自分には留学経験もない。だからその分、国内でしっかり研鑽を積まなければという気持ちが強い」
○…努力家で真面目な性格。リラックスする時間を意識的にとるものプロとして「とても大切なこと」と位置付ける。癒しは愛鳥のインコ2羽。「ふわふわ可愛くてとても癒される。でも歌は下手なんです」とお茶目な一面をのぞかせる。
○…今後は地元での出演機会も増えそう。地元での舞台の魅力は「何よりお客様との距離の近さ」と語る。「こちらがどんな風に歌ったら気持ちが届くか。どんな反応が返ってくるか。そういうことを勉強させていただくよい機会」とどん欲だ。新人演奏会では大好きな『蝶々夫人』と「フランス歌曲」をエントリー。「オペラの臨場感と歌曲の親しみやすさをぜひ感じて。生歌の迫力や魅力を幅広い世代の方々に届けられれば」と意気込む。
|
|
|
|
|
|