緑区老人クラブ連合会の新会長に就任した 中野 喜久一(きくかず)さん 東本郷在住 80歳
みんなで健康な老後を
○…前会長が昨年突如引退を表明し、白羽の矢が立った。「突然の話にただ驚いた」と当時の心境を振り返る。7年前に地域の人に誘われて加入した老人クラブに愛着が湧き、副会長を務めていた。期せずして就いた会長職だが、やるからには職務を全うすると熱く語る。「区内の老人クラブの指針を決める大事な役職。”独断専行”にならないよう仲間と一丸となるよう心掛けていく」
○…現在、他にも東本郷日鋼自治会の副会長や東本郷連合自治会の事務局長など多数の役職を兼任しており、目が回るような忙しさ。総会の資料を作るために朝4時からパソコンのキーボードを叩く事も。そこで生きるのは長年造船業に従事し、図面作成などで培ったパソコンスキル。「おかげで苦労することもあるけど、”余人をもって代え難し”と思って頑張っている」
○…日課は読書と愛犬「健ちゃん」と遊ぶこと。健ちゃんは地域と自分をつないでくれる存在でもある。「この地域は他所から羨ましがられるくらい、優しい人が多い。それに、犬好きも多いので、みんな挨拶してくれる」と微笑む。数年前からは、朝晩の散歩の際に地域の人と協力して「わんわんパトロール」を実施。腕章や蛍光シールのついた服を着て町内を回ることで、地域の空き巣防止や治安維持に努めている。「健ちゃんは今7歳。先に自分が死ぬ訳にはいかないね」と話しながら、自ら”健康の秘訣”と語る牛乳をゴクリ。クラブの人たちにも牛乳や散歩などを広めていきたいと話す。「みんなで健康に過ごすのが何よりだね」
○…今回の就任にあたり、副会長にクラブとして初めて女性を登用した。新しいクラブ作りには”女性目線”の意見も不可欠という考えからだ。「男だけでは思いつかない発想に期待している。男女手を取り合ってみんなで健康にクラブを楽しみたい」と、健ちゃんを撫でながら優しい表情を覗かせた。
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