ちょっと先生の日曜リレー講座の講師を務めた 金子 俊夫さん アンティーク家具工房(青砥町)のオーナー 61歳
イギリスに憧れて
○…みどりーむで24日に行われた「ちょっと先生の日曜リレー講座」で初めて講師を務めた。「住まいるDIY講座」をテーマに、誰でもできる網戸の張替え方を受講者に教えた。「どれくらいの方々が来てくれるか不安でした」と話すが、真剣な表情の参加者をみて「これからも、このようなボランティアを通じて社会貢献ができれば」と笑顔を見せる。
○…学生時代にビートルズの音楽を好きになり、英語に興味をもった。川和高校を卒業後、進学した大学では英文学を専攻。「英米文学の作品や英字新聞なども読んでいましたね」。就職を機に一度英語から離れるが、40歳を前にして受けたイギリス人の講座で「英語を聞く、話すことに再び興味を持ちました」。初めてイギリスに旅行したのもこの時期。そこで触れたアンティーク家具に影響され、以来アンティーク風の家具を自身の手で作り始めた。現在も自宅で使う家具は、ほとんどが自身で作ったものだ。
○…家具を作っていく中で道具や材料などについての正しい知識を知らないことに気づいた。専門的な知識を学ぼうと、自らの手で生活空間をより快適にするDIYの講座を受講し、今から10年前に資格を取った。日曜大工から始まった家具作りはいつしか本格的に。今回、講師を引き受けた理由の一つに、自身で得た専門的な知識をボランティアに活かしたいとの思いが強かった。
○…アンティーク家具に携わる仕事がしたいと、3年前、青砥町に家具の修復工房を構えた。イギリスに行き、アンティークフェアやマーケット、ディーラーなどから買い付けをし、船積みで日本に輸入している。18から19世紀のアンティーク家具を修復し、骨董市などで販売も行う。「100年前の家具が使えるように修復できると嬉しいですね」。イギリスに憧れた人生は、今まさにその真ん中にある。
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