今年20周年を迎えた老人福祉センター「横浜市緑ほのぼの荘」の施設長を務める 池澤 佐和子さん 大和市在住 46歳
「頼られる存在」目指して
○…同施設初の女性施設長として奔走し1年が経った。20周年という節目を迎え、「これを機に施設を多くの人に知っていただければ。そのために様々な企画を準備してきた」と意気込む。11月23日に開催される記念イベント「20周年まつり」の準備には約1年をかけた。同じ建物にある緑図書館、十日市場地域ケアプラザに声をかけ、3施設が力を合わせて初のイベント開催。「職員同士の交流としてもよい機会になった。初めてのことばかりだったけれど」
○…33歳の頃、小学校低学年の娘の子育てに没頭していた自分に「子育て意外に打ち込める事を見つけて」とアドバイスしてくれた人がいた。その言葉がずっと心に残っていたため、たまたま見かけた図書館の掲示板にあった求人に応募。地域ケアプラザの調理員としてこの道に入った。その後、事務職に転じ、前施設長に背中を押される形で施設長になった。「まわりの支えのお蔭で今がある。出会った人、支えてくれた人に感謝」
○…夢中で駆け抜けた13年。次々飛び込む新しい仕事に夢中になるあまり、40代に差し掛かった所で体調を崩してしまった。以来、健康管理も自分の仕事と位置付け、ヨガを習慣にしている。月2回のヨガは「いつも仕事の事を考えてしまう私が唯一自分と向き合える時間」。心と体を整え、忙しい日々を乗り切る。
○…「また、明日」。そう言い合える間柄を目指して利用者と向き合ってきた。高齢者にとっての「また、明日」の意味に重みを感じるからこそ施設で過ごす時間を思う存分楽しいものにしなくてはと自分に言い聞かせる。「面白い企画や講座で楽しい時間を過ごしてもらうのはもちろん、ふとした挨拶、交わした言葉にも嬉しくなるような瞬間を」と時間の許す限り窓口に立つ。「いざという時もそうでない時も頼られる施設でありたい。まだまだ試行錯誤だけれど」
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