21世紀枠県候補校に選出された白山高校野球部の監督を務める 尾形 裕昭さん 緑区在住 30歳
周りを照らすチームに
○…2000年から06年までの7年間は部員不足で公式戦の参加すら叶わず。前任の村田浩明監督が大きな土台を築き、18年に創部初のベスト8に躍進。その後の20年4月、新監督に就任しバトンを託された。「子どもたちを輝かせる責任の重さを感じる」と緊張した様子だ。そんななかでの県候補校選出。「本当に名誉あること。部員が今までお世話になってきた人たちのおかげ」と感謝の言葉を述べた。迎えた新しい年。「ベスト8以上の結果を出していく」と意気込みを見せた。
○…福島県出身。父の影響で始めた野球。出会った仲間たち。「活躍することで認められることが嬉しかった」と振り返った。福島の強豪、聖光学院の門を叩き、目指した甲子園。「死ぬほど練習した」というほど野球漬けだった。3年の夏にベンチ入りを勝ち取り、代打で夢舞台へ。だが、準々決勝で横浜高校に大敗、厳しい世界を味わった。「野球で大学に行くのではなく、しっかりと勉強しよう」と区切りをつけた夏になった。
○…浪人を経て福島大学へ。「スポーツの面白さを伝える側に立ちたいと、体育教諭の道へ。野球の強豪がひしめく、神奈川県で就職。足柄高校を経て白山へ。横浜高校出身の村田前監督と1年間共に指導に当たった。「生徒への愛情の深さなど、学び多き1年だった」と振り返った。
○…必勝祈願は、川崎市にある栗木御嶽神社だという。大切な試合の朝には欠かさずに行き、気持ちを整えるのがルーティンだ。昨年の秋季大会では、再びベスト8に。地域からの応援メッセージも届くようになった。「温かい言葉が選手の励みになっている」と笑顔を見せ、「明るいニュースで、地域にパワーを与えるチームになれたら」とはにかんだ。
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