4月1日に開所する山下地域ケアプラザの所長に着任する 村尾 純(まこと)さん 相模原市在住 50歳
寄り添い、一緒に前へ
○…「様々な困りごとを気軽に相談してもらいたい。子どもから高齢者まで多様な人が集う場になれば」と意気込む。「新設された施設だからこそ、地域の人たちと”一緒に”理想の地域ケプラザを作っていきたい」と笑顔で理想を掲げる。眼差しは、施設にだけ向いているわけではない。住みやすい地域作りのために「自分たちに何ができるのか」を問い続ける日々。理想へ向け、ゆっくりと歩み始めた。
○…高校卒業後、福祉の専門学校に進学。この時は、福祉に対して、高らかな志があったわけではなかった。だが、実習先の介護施設で、職員が利用者一人ひとりに合わせ、きめ細かい対応を徹底していることに感銘を受けた。「幸せに暮らすために」職員が活発に話し合う姿は今も心に強く残っているという。
○…介護福祉士として「ふじ寿か園」に就職。その後、長年にわたり、介護全般の相談を受けてきた。介護を受ける本人や周りの家族が「どんな生活を送りたいのか」をとことん聞いた。その上で、理想を実現するために多数の選択肢を提案していたという。30年近く緑区で働くため、地域とのつながりも深い。「今度は、地域の人たちの声を丁寧に聞いて、たくさんの選択肢を一緒に作っていきたいですね」
○…農業地帯にある山下地域ケアプラザ。隣には、直売所も。「浜なしなど地産地消の果物や野菜などを買うのが楽しみです」と屈託のない笑顔を見せた。常に心掛けているのは、自然体でいることだ。また、活発に意見を言い合える風通しのよい職場を目指していく。「様々な専門職がいる。だから、しっかりと話し合わないと、同じ方向には向かえない」と顔を引き締めた。「ゆっくりかもしれないが、着実に前に進んでいきたい」
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