関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会男子800mで優勝した 岩下 和史(かずふみ)さん 神大附属高等学校2年
積みかさね、日々精進
○…「大会新記録で優勝を狙いにいく」。その決意は現実のものになった。緊急事態宣言中は学校での部活動はできず。だが、自宅周辺で自ら考えた練習メニューを一人でこなした。「一日一日の練習の積み重ねがよい結果になってうれしい」と屈託のない笑顔を見せる。来年夏にある高校最後のインターハイに向けて動き始めている。目指すのは、決勝進出だ。さらにその先も見据える。「大学では、スポーツを専門的に学びたい。長距離にも挑戦して、箱根駅伝にも出てみたいな」
○…藤沢市出身。幼い頃は、自宅周辺の空き地で友人と鬼ごっこをして遊んだ。「かずくんは、絶対に捕まえられないよ」。そんな評判が立つほど足が速かったという。「立派な陸上グラウンドを見て、入学を決めた」と中学から神大附属へ。「思いっきり練習に励める環境です」
○…昨年出場した同大会では、決勝に進めず、悔しさをにじませていた。その後は「どうしたら速く走れるのか」を自ら調べ、実践する毎日。「人と同じことをしてもダメ。工夫して自分に合った練習方法を見つけるのが楽しい」と陸上の魅力を語る。息抜きは、趣味のF1レースを見ることで、角田裕毅さんの大ファンだという。「自分とそんなに年齢は変わらない。若いのに、世界で大活躍する姿がかっこいい」と目を輝かせる。
○…好きな言葉は「積み重ね、日々精進する」。その言葉を体現するように練習に励む。将来は、ランニングシューズなど、身近に感じるスポーツ用品の商品開発に携わりたいそう。コツコツと努力する姿勢に加え、新しいことへの挑戦にも物怖じしない。「今は陸上が大好き。今後も好きなことに思う存分、挑戦していく人生にしたい」と前を向いた。
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