バスケチーム「トヨタ紡織サンシャインラビッツ」に入団した 深井 夢さん 中山中出身 27歳
地道な努力が自信に
○…5月に山形銀行からWリーグのバスケチーム「トヨタ紡織サンシャインラビッツ」に移籍した。「自分の役割は3ポイントシュートを決めること」と語るように長距離砲を武器に新天地での挑戦が始まった。もう一つの武器は「勝負強さ」。小学生の頃から大事な場面でも動じず、常に自分のプレーに集中することができた。「地道に練習したことが自信になっている」と話す。
○…ピアノやバレエを習っていたが、運動が好きだったため、小学3年生の時に地元中山のミニバスクラブに入部。そこからバスケ一筋だ。「自分も上級生や男子のように上手くなりたい」と中山中でも練習に励んだ。転機は高校2年の冬。靱帯損傷のけがを負いながらも悔しさをバネに練習を重ねたことでシュートの才能が開花。3年時には目標だったインターハイに出場した。「決まった瞬間のうれしさは今でも覚えている」と話す。
○…前チームでは、仕事を終えた後に練習をする日々だったが、現チームでは寮と練習場を行き来する、バスケ漬けの毎日を過ごしているという。シーズンが始まれば毎週のように試合が行われ、全国を飛び回るWリーグの世界。忙しい日々の中の楽しみは、休養日に見るドラマや映画だという。非日常に没頭することで、気持ちをリフレッシュさせている。
○…山形銀行からトヨタ紡織に移っていたコーチから偶然声がかかったことが移籍のきっかけ。「運が良かった」と振り返りつつも、「チャンスをつかむ努力はしてきました」と自信をのぞかせる。座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。ひたすら練習を続けることで、一歩一歩前進してきた。幼い頃からの「夢」だったバスケ選手のキャリアも地道な努力で積み上げていく。
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