神奈川県産の野菜や旬のフルーツなどを使ったピクルスの瓶詰シリーズ「PICKLES IWATA YOKOHAMA」の企画から製造、販売までを一人で手掛ける岩田みどりさん。半導体の設計や分析を行う会社で研究職や営業職などを歴任し、2023年、36年勤めた会社を退職。ピクルスの商品開発に本腰を入れた。
(有)いわたは、夫である現社長の母親が創業した天ぷらの卸会社。横浜駅などの立ち食いそば店への卸のほか、百貨店の催事で天丼などの販売も行う。
岩田さんは、亡き義母が得意だった漬物作りから着想し、天丼の箸休めとなる商品開発を19年にスタート。コロナ禍で外食産業が打撃を受けたことも契機となり、日持ちする瓶詰めのピクルスを考案した。
和風、洋風、はちみつ漬けの3種類のピクルス液を調合し、常時20種類以上を手作り。マルシェなどの催事で販売している。一番人気の「いわたの和風ピリ辛ピクルス」は大根やれんこん、パプリカ、刻み昆布などの具材を見た目にもこだわって詰めている。一部ネット販売も行うが、食べ方や調理法などを紹介できる対面販売を大事にしており、今後も催事出店を増やす予定だ。
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