FILE. 1 戸塚区矢部町 渡辺敬昭さん マンションの防災力強化
マンションの防災力強化に知恵をしぼっているのが、渡辺敬昭さんだ。電力会社に勤務し、停電の復旧対応をしていたこともあり、災害に対する高い意識を持っている。
矢部町のマンション「ファミール戸塚ブランニュー250」の自治会長であり、矢部小学校地域防災拠点運営委員会委員長でもある。1月、戸塚区と協働で区内で初めて行ったのが、マンション住民が同拠点で支援物資を引き取り、マンション内で手渡すまでの流れを確認した訓練だ。「拠点で収容できる人数は限られている。自宅避難ができた場合、住民が支援物資を取りに行き、どう配るのかを確認した」。しかし発災時、道路が不通になり車が使用できない場合、重量がある支援物資の運び方など課題は数多いという。
ファミール戸塚では、部屋番号、代表者氏名、食料必要数、支援の要否などを記入できる「支援物資調査票」を用意したり、エントランスにあるソファーの下の空間を活用し、なかに防災備蓄品を格納したり、防災備蓄庫を設置したりと準備を整えている。
渡辺さんは「マンションはそれぞれ構造が異なるので、あった対策、訓練を行ってもらえれば」と語る。
このコーナーでは地域で防災活動に熱心に取り組む人を連載で紹介しています。
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