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「お子さんの身長の伸びが気になったら」 治療が可能な低身長もあるので専門医に相談を戸塚こどもクリニック 院長 川原清美先生
子どもたちにとっては、もうすぐ待ちに待った春休み。保育園、幼稚園、小学校などの集団生活の中で、「うちの子は他の子どもたちに比べて背が低いかも?」と悩んではいないだろうか。子どもと接する機会の多いこの時期は、1年間の成長を見つめなおす機会でもある。戸塚こどもクリニックの川原清美先生に、子どもの成長について聞いた。
■確認のポイントは、現在の身長と1年でどのくらい伸びたか
健康診断の結果を全国的に集計した結果から、表1の身長より低い場合が低身長です。
表の身長は標準マイナス2SDで、SD(標準偏差)というのは、平均からどのくらい離れているかを表しています。同性で、年齢、生まれ月が同じ子を100人集めたとき、低い方から2〜3番目までがマイナス2SD以下になります。
さらに、1年間にどれだけ身長が伸びたかを確認することも非常に重要です。急に伸びが悪くなるなど、1年間の伸びが4cmに満たない場合は要注意です。
身長の伸びが順調かは【成長曲線】というグラフと比較して確認出来ます=グラフ参照。
プラス2SDからマイナス2SDの幅の中で、成長曲線のカーブに沿って伸びていれば順調に成長していると考えられます。しかし、マイナス2SDよりも低くなり、成長曲線から外れてしまう場合(A)や、標準の範囲内でも急に伸びが悪くなって成長が横ばいになっていたり(B)、思春期の年齢ではないのに急激に身長が伸びた場合(C)も注意が必要です。
■伸びない原因はさまざま
治療できる低身長もある
低身長のお子さんの8割は、特に病気や異常のない体質的なもの。
両親の身長の影響は最も受けやすい要因の一つですが、栄養状態も大きく影響します。身長が小さいお子さんは、食事の量が少ないことが多いです。
また、ぜんそくの発作、ひどいいびきやおねしょなどで熟睡できていない場合もあります。転校や下の子が産まれたことによる精神的なストレスが原因になっていることもあります。
それ以外にも、ターナー症候群などの染色体の病気、骨の病気、甲状腺ホルモンや成長ホルモンといった内分泌疾患、内臓疾患などがあります。低身長の原因を調べることがそれらの病気を発見するきっかけとなります。
診察では、母子手帳や保育園・幼稚園・小学校で測定した身長・体重の測定値から成長の経過を成長曲線で確認します。その結果、検査が必要な場合は血液検査、手のレントゲン検査を行います。さらに、必要であれば成長ホルモンの分泌を確認するなどの精密検査を行います。成長ホルモンの分泌が不足している場合には、成長ホルモンを補う治療法で低身長を改善することもできます。
最近では、生まれつき小さく生まれたお子さんにも、一定の条件を満たせば成長ホルモンによる治療を受けることが可能になっています。成長ホルモン補充療法は、毎晩寝る前に、ご本人やご家族の方が注射をする自己注射という治療です。現在では針は随分細くなり、自動注入器等もありますので、痛みや恐怖感は軽減されていると思います。
■大人の骨になる前に早めの治療を
成長ホルモン補充療法の治療可能な時期は限られています。
思春期が始まり性ホルモンの影響を受け始めると、骨が成熟し大人の骨になってしまい、それ以上身長は伸びません。一番困るのは「そのうち伸びるだろう」と思い込もうとすることです。男子では声変わり、女子では初潮をむかえると成長の終了段階に入ります。
思春期が発来する(男子:11歳半、女子:10歳半)の前に治療を開始しておくことが重要です。できれば就学前の5〜6歳から治療を始めるのが理想的です。
治療できる時期を逃さないためにも、子どもの成長に詳しい小児科医に相談してみましょう。
■十分な睡眠、適度な運動
バランスのとれた食事
日頃から心がけたいのは、栄養、睡眠、運動を含めた生活環境です。バランスのいい食生活が大事なのはいうまでもありません。成長に重要な栄養素はタンパク質です。それにビタミンも摂取するようにしましょう。
もちろんカルシウムも大事ですが、ただ牛乳をたくさん飲めばよいということではありません。
寝る子は育つと言われるように、夜眠っている間に成長ホルモンはたくさん分泌されます。子どもの成長には十分な睡眠が必要ですが、最近の子ども達は塾などで忙しくて、睡眠が足りていないのではないかと心配になります。
また、ゲームではなく、適度な運動をすれば、成長の刺激になりますし、体が疲れて熟睡できるでしょう。
伸び方が気になったときにはお気軽にご相談ください。当院では、低身長のご相談は電話予約制にて承っております。
■戸塚こどもクリニック
住所:戸塚町183の23 183ビル1F
【電話】045・869・3715
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