川崎を代表する環境樹脂 きらりと光る産業技術で表彰
九都県市首脳会議が首都圏の優れた産業技術を称える「九都県市のきらりと光る産業技術」の表彰式が先月8日、川崎市高津区のホテルケイエスピーで開かれ、区内で環境樹脂「UNI―PELE(ユニペレ)」を手掛ける(株)ユニオン産業(森川真彦代表取締役)が川崎市の代表として表彰を受けた。
同賞は、昨年からスタートした取り組みで、今回は2回目。首都圏共有の財産として、各都県市がそれぞれの代表企業を選定・推薦し、計9社を表彰している。
ユニオン産業は、約8年前から、竹やコーヒー、笹などの天然有機廃材を主原料とした環境樹脂「ユニペレ」を製作。通常のプラスチック成型機で加工できる手軽さやリサイクル再使用が可能なこと、また燃やしても有害物質の発生を抑えられること、高い抗菌効果が評価を受け、川崎市から選定された。「とてもありがたいこと、川崎市に感謝したい。私たち中小企業にとってはげみになる」と森川代表。
同社では、ユニペレを使ったコップやお弁当箱、はしなどおよそ30製品を商品化。今までに「川崎ものづくりブランド」や環境商品の目印にあたる「バイオマスマーク」など、高い評価を受けている。最近では専修大学との産学協同も進めており、パズル型の抗菌シートや介護グッズの開発に取り組んでいる。
商品の問い合わせは、(株)ユニオン産業【電話】044・755・1107まで。
5月3日
4月26日