広域断水に威力発揮 中原署で海水利用型消防
中原消防署は7月21日、首都直下地震などの大規模災害に備え、海や川の水を利用して消火活動の出来る大型動力ポンプ付消防自動車等を使った訓練を実施した。
今回使用した大型動力ポンプ付消防自動車は、今年5月に運用を開始したもので東日本大震災の際、被災地で活躍した車両と同タイプ。毎分3000リットルの水を吸い上げることができ、大規模な震災などで消火栓が使用不能となり広域で断水になったときなどに威力を発揮する。
参加した消防隊と消防団は多摩川の水を大型動力ポンプ付消防自動車で吸い上げ最大1800メートルになる長距離ホース延長車を繋げ、街中で火災が起きたことを想定して放水を行った。中原消防署の小林英木署長は「川崎市のほぼ中央に位置する中原署に長距離送水を目的にした新型のシステムが配置された。地域防災力の向上を図るため、配置された消防力を生かして実践的な訓練が実施できた」と話した。
5月3日
4月26日