記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 8月6日0:00更新
広島への原爆投下からきょうで76年。この時季になると、5年前に101歳で他界した祖父がよく口にしていた戦時中の話を思い出す。仲間が目の前で爆死したこと、シンガポールの戦いで自軍がイギリス軍を降伏させた日の夜のこと、そして今の日本がいかに豊かであるかという対比も。心残りは、そんな祖父が伝えてくれた体験談を書き残せなかったことだ。
広島市では被爆証言者が高齢化し、次世代の語り部養成が進むと聞く。川崎市でも戦争体験を今に伝える人や、当時の関連資料を編集室に寄せてくれる読者もおり心強く思う。コロナ禍で見過ごされることのないよう、平和の祭典が開かれている今こそ過去を改めて見つめ直したい。(有賀)
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