日本の伝統文化を世界へ――。五輪開催にあわせ東京都が企画した「TOKYO CULTURE LIVE STUDIO」が今月6日から動画配信され、みやうち着物学院(宮内)の尾崎弘子さん(75)が登場している。
尾崎さんは約35分の動画の中で、着物や小物の解説、浴衣の着付け方、着物の歴史などについて紹介。先月都内で行われた収録に臨んだ尾崎さんは、「世界の方にご覧いただけると思うと少し緊張したが、とても光栄なこと。着物や浴衣の魅力がより世界に広まればうれしい」と思いを込める。都の関係者によると、今回の企画では、着物のほか、書道、華道、茶道、能楽など約20種の日本の伝統文化を紹介。動画投稿サイト・ユーチューブで、12月末まで配信する予定という。
尾崎さんは着物文化の普及を目指し、これまでエジプトやアメリカ、フランスやトルコなど各国を訪問。エジプトのカイロでは浴衣で盆踊りする風習が広まりつつあるという。川崎市内の小学校でも、子どもたちに着物の魅力を伝える教室を続ける尾崎さん。「五輪を機に、日本の生活文化の原点でもある着物に改めて注目してもらえたら」と期待を込める。動画はサイト(https://tokyo-culture-live-studio.jp)。