下小田中在住の繁田龍之介さん(26)=人物風土記で紹介=が、10月2日までイタリアで行われたライフセービング世界選手権大会に出場し、個人種目で4位に入った。
ライフセービングは水難等の人命救助を目的とする活動で、大会では競技として技術を競う。繁田さんは昨年3月に強化指定選手となり、選考会を経て初の代表入りを果たした。大会では7種目に出場し、水中の障害物をくぐってタイムを競うプール競技「200メートル障害スイム」で4位に。予選と決勝で自己ベストを1秒ずつ更新。「代表の仲間や周囲のサポートが大きな支えになった」と笑顔を見せる。
繁田さんは学生時代は競泳選手として活動し、就職後に大学OBに誘われライフセービングを始め、競技者としては2年目。仕事をしながら所属する湯河原の海で泳ぐほか、ジムでのトレーニングも続ける。ジュニア時代に通い「アスリートとして、人としてあるべき姿を教わった」というNECグリーンスイミングクラブ溝の口でも練習に励む。自身の研さんだけでなく「子どもたちとプールに入る機会もあるので、少しでも力になれたら」と思いを話す。
次の目標は2024年の世界選手権。「また日の丸を背負い、次は優勝を目指したい」