市政報告vol.101 災害拠点病院になった井田病院初のヘリ搬送訓練について 川崎市議会議員 末永 直
昨年のことではありますが12月15日、12月議会一般質問の御報告の続きを致します。井田病院における災害医療訓練について質問をしました。
過日12月10日、井田病院屋上のヘリポートでヘリコプターの離発着等が行われました。事前にポスト投函されていた用紙にて、ヘリコプターの離発着については知っていましたが、当日、井田病院においては、「災害時病院連携訓練」、「ヘリ搬送訓練」の2つの訓練が行われていたとのことです。「ヘリ搬送訓練」は初の取組みですので詳細を御報告します。
まず経緯についてですが、病院局長は「令和5年度災害時病院連携訓練の日程に合わせて、今年度初めて病院局独自に、市立3病院間での搬送、訓練を施行的に実施」、「本年3月に初めて開催した『市立3病院の会』の中で発案」、「令和4年7月に井田病院が災害拠点病院になったこともあり、今回の計画となった」とのことです。とりわけ井田病院の災害拠点病院化は、昨年お亡くなりになった川本学県議会議員とともに求めてきたことなのでこの度、具体的な取組みとなったことは感慨一入です。
また実施内容や成果については、「有事の際に空路での傷病者搬送に対応できるよう、各病院の屋上ヘリポートを活用したヘリ離発着訓練、市立3病院間での実機飛行、擬似患者の担架搬送、各病院間の傷病者情報の連絡通信などを実施した」とのことで、「各病院、消防局双方で充実した訓練になった」との病院局長答弁でした。
一方で懸念点もありました。「ヘリ搬送訓練」の詳細について、本市や井田病院のホームページにも掲載されておらず、議会に対する資料提供も行われていませんでした。一部の市民しか知り得ないのはよくないと考え、周知の改善について質問しました。病院局長は「各病院から近隣の町内会等を通じて事前に周知した」と述べる一方で、「有事の際に適切な対応ができるようになり、市民の皆様にとっても安心感につながるものと考えており、今後も消防局と連携し、定期的に市立3病院間でのヘリ搬送訓練を実施し、併せて議会や市民の皆様への周知に努める」と病院局長は答弁しました。今後とも充実した訓練と市民への周知が進むことを期待します。
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11月1日