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中原区 社会

公開日:2024.02.23

市民有志
「多文化共生のミュージアムを」
おおひん地区に 協賛呼び掛け

  • 設立への思いを語る実行委員

 おおひん地区(川崎区)に多文化共生の歴史ミュージアム建設に向け、市民有志が構想を練っている。この「(仮称)多文化共生をめざす川崎歴史ミュージアム」設立委員会は昨年5月に発足。高麗博物館名誉館長で元川崎子どもを見守るオモニの会会長の宋富子(ソンプジャ)さん(83)が代表を務め、発起人や賛同人には地元団体、学識経験者やジャーナリスト、教員らが名を連ねる。

 構想では、近現代史の地域史年表や生活文化財、写真などの常設展示室や、当事者の証言が聞ける企画、映像や書籍のあるコミュニティーホールなど、住民交流が図れる場を設ける。在日コリアンをはじめ中国やフィリピン、ペルーやブラジルなど外国とつながりのある市民が集住するおおひん地区(桜本、大島、池上町、浜町)で場所を探している。宋代表は「なるべく早い時期での開館を目指す」とし、資金5千万円の見込みに対し、430万円ほどが集まっているという。今後は企業などへの賛同を本格化させ、クラウドファンディングでの資金集めも検討している。

 博物館の設立により、副代表の尹(ユン)チョジャさん(72)は「地域の商店街が活気を取り戻し、まちの再生にもつながれば」と期待を込める。会計の成正江(ソンチョンガン)さん(75)は「仲間づくりができる出会いの場になれば」と思いを語る。

 2月17日に在日大韓機基督教会川崎教会(川崎区桜本)で行われたスタートアップの集会を皮切りに、広く賛同を呼び掛けている。正会員年5千円、賛助会員年3千円など。問い合わせはメールkawasakirekishimuseum@gmail.com

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