市内唯一の動物園として親しまれている夢見ヶ崎動物公園(幸区)の新園長に今春就任した小倉充子さん(58)。26歳頃に川崎市役所に入庁し、主に健康福祉局に勤め保健所などで、市民の生活衛生を守る仕事を担当。市動物愛護センターの再編整備なども担当した。獣医師の資格を持つ。
緑豊かな加瀬山にあり芝生広場や遊具もあることから、幅広い年齢層が訪れる同園。小倉園長は「保育園の子どもたちが散歩で来たり、熟年夫婦の方がのんびり過ごす場所であったり、日常生活の延長にある大切な場所になっている。それだけに、園長という責任の重さを感じる」という。
力を入れているのがSNSでの発信。飼育員らが、外から見えない動物の様子をアップしている。ヨガやアロマテラピーのインストラクターの資格を持つ小倉さん。「夢見ヶ崎動物公園は『癒し』を与える場でもあると思う。もっと愛される場所になるよう努力していきたい」と話す。