神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2024年6月21日 エリアトップへ

川崎市 学校教員、131人不足 非常勤講師などで対応

社会

公開:2024年6月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
学校教員、131人不足

 川崎市立学校の教員不足が止まらない。小中高・特別支援学校を合わせた定数6476人に対し、131・5人不足している(4月5日現在)。団塊世代の大量退職などが一因で、クラスの児童数を増やしたり、学級担任の代替えなどで対応している。市教委は今後、担任制からチーム制への取り組みなどを進めたい考え。

 24年度の市の教員不足は小学校で106・5人、中学校7人、特別支援学校13人、高等学校が5人。不足の要因は必要な教員数が見込みよりも増加した「欠員未充足」が83・5人と最も多く、次いで産・育休中に対する未充足が33人、病気などによる休職者代替不足が15人となっている。

 教員不足は全国的な問題になっているが、背景の一つとして大量採用世代が退職期を迎えたことが挙げられる。小学校では産休・育休取得者による不足を補えていないという。教員不足は、現場の教員に掛かる負担が増え、児童生徒への教育の質の低下という悪影響もはらむ。市教育委員会では対策として、小学校で標準35人を超える36人学級(宮前区3校、幸区1校)を認め、12校では教務主任らが学級担任を兼務して対応している。

 こうした状況は市議会でも取り上げられ、教員を取り囲む環境の改善や人材確保策などへの質問があった。市は、今後の方針として今年度は担任不足が生じている小学校に対して、非常勤講師の配置などによる対策を優先。次年度以降は環境整備に向けた取り組みを進めるとしている。市教育委員会の担当者は「担任制から教員がチームとして児童生徒と関わることができるよう支援していきたい」と話す。

応募倍率も過去最低

 市教育委員会が6月4日に発表した24年度実施の市立学校教員採用候補者選考試験の応募状況(速報値)は、応募倍率が小学校が1・7倍、中・高校が2・8倍で、それぞれ前年の2・4倍、4・5倍から減少し過去最低だった。市は人材確保のため、環境改善などを強化する方針だ。

中原区版のトップニュース最新6

防犯まつりで意識向上へ

中原警察署・防犯協会ら

防犯まつりで意識向上へ

園児と世代間交流も

10月25日

男性育休取得、初の5割超

川崎市役所

男性育休取得、初の5割超

事例共有化などで好循環

10月25日

5年ぶり県大会制覇

法政二高アメフト部

5年ぶり県大会制覇

日本一目指し全国大会へ

10月18日

返礼品に「市バス」

ふるさと納税

返礼品に「市バス」

市交通局「目玉商品に」

10月18日

自転車の危険運転に罰則

改正道交法11月に施行

自転車の危険運転に罰則

スマホ通話、酒気帯びなど

10月11日

活性化へ地域に会場提供

北谷町通り商店会

活性化へ地域に会場提供

ハロウィーンに新企画

10月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月18日0:00更新

  • 10月11日0:00更新

  • 10月4日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

等々力緑地で10月20日

中原区民祭

等々力緑地で10月20日 パレード中原区文化新型コロナ

緑化フェアと同時開催

10月16日~10月16日

中原区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook