意見広告・議会報告
市政報告 平和意識の醸成を図るため「平和の日」の制定を目指します 川崎市議会議員 松原しげふみ
川崎市では戦争によって犠牲となられた戦没者・戦災死者を追悼することを主な目的として、平成15年度まで全国戦没者追悼式に合わせて8月15日に夢見ヶ崎動物公園内の川崎市慰霊塔=写真=において実施しておりました。平成16年度以後は御参列される遺族会員の高齢化に伴い、酷暑による事故防止のため遺族連合会主催の戦没者追悼行事として規模を縮小し川崎市慰霊塔で実施するとともに、追悼式はエポックなかはらに変更し実施されております。近年の追悼式の状況をみると、平成30年度は216名、令和元年は181名のご参列をいただいておりましたが、新型コロナ禍は中止となり、令和5年度において876名の遺族会会員に御案内いたしましたが、当日は83名の御参列をいただきました。今後、高齢化が進展する中、御遺族の方々をはじめ、広く市民の皆様にも御参列いただけるように「市政だより」に掲載するほか、昨年度は全国戦没者追悼式に参加した遺族会会員のお孫さんである高校生に川崎市遺族連合会の会報に寄稿していただくなど、若い世代の方の声を届けようと広報に努めております。
また、川崎市平和館では戦争の悲惨さと平和に対する市民の理解を深めることを目的に、「川崎大空襲」があった4月15日を中心に毎年3月から5月にかけて「川崎大空襲記録展」を開催しておりますが、今後も一人でも多くの方に御参列いただく取り組みが求められます。来年は終戦から80年の年となります。戦争経験者の話を聞く機会や、平和についての学びを考える場が減少する中、特に戦争を知らない若い世代の理解を深める取り組みが必要と考えます。私は前述の3月から5月に開催されている「川崎大空襲記録展」開催期間中の、川崎大空襲があった4月15日を「(仮)川崎平和の日」として市民の恒久平和を希求する意識を醸成し、悲惨な戦争の体験・記憶を継承する日とし、条例あるいは告示で制定すべきと考えております。「平和の日」制定については、東京都では東京大空襲があった3月10日をはじめ、同じく3月10日小金井市、4月12日西東京市、6月23日沖縄県、7月12日宇都宮市、7月28日青森市、8月1日長岡市、8月6日広島市、8月9日長崎市、9月7日沖縄市、10月22日沖縄県・北谷町、11月24日武蔵野市が条例で「平和の日」としておりますし、8月15日秦野市、9月21日は高山市が告示をもって「平和の日」としております。また、名古屋市では名古屋空襲があった5月14日を「なごや平和の日」として令和6年4月1日から施行されております。条例制定の背景として、初めて空襲を受けた日や大規模な空襲を受けた日が多く、沖縄県は組織的戦闘の終焉の日、北谷町は町の全体が米軍に占領された日としております。平和社会の発展に寄与することを目的に、私は川崎市においても市民の皆様の声を聞きながら、「平和の日」の制定に向け、平和意識の高揚を図るための施策に取り組んでまいります。
![]() 川崎市慰霊塔
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松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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4月25日
4月18日