西中原中サッカー部OB 昔の仲間は今のライバル 4人が県代表として関東へ
3年前、県大会で優勝した西中原中学校サッカー部のメンバーが高校サッカーでも活躍中だ。
5月11日に行われた関東大会県予選決勝戦で相まみえた麻布大学付属高校と三浦学苑高校の一戦では西中原中出身の4人の姿があった。麻布大学付属のキャプテンとしてチームを引っ張る阿部速秀さん、守備固めとして期待される植田遼太郎さん、シュートのアイデアが豊富な山口諒さん、そしてセットプレーでの強さを買われている三浦学苑の田野井健人さんだ。試合前はお互いに「中学時代の仲間だからこそ負けたくない」といつも以上に相手を意識していたという。
試合の結果は1対0で麻布大学付属が勝利したが、両校とも神奈川県代表として明日31日からの関東大会本戦に出場する。阿部さんは「関東、インターハイ、選手権の3冠が目標。自分達のサッカーを見せつけたい」と意気込み、田野井さんは「全国大会常連の強豪と戦える機会。勝って自信をつけたい」と話している。
中学時代の経験が糧に
4人が口を揃えて話すのが「中学時代の県優勝」。阿部さんは「大きな舞台に出てもあの時の経験があるから緊張せずにいつものプレーができる」と話し、田野井さんは「中学時代にできたことだから高校でも必ずできると思える」と精神的な糧になっているという。中学時代は辛いと思っていた毎朝の3キロ走や約100人いる大所帯での部活動経験も今となっては「宝物」。植田さんは「当時は走るのが苦手だったけど、今は走れるし厳しいときに体を張れるようになった」と述べ、山口さんは「西中は出られないメンバーもずっと応援してくれた。ベンチスタートが多いがいつでもゴールを狙う気持ちを持ち続けられる」と話す。4人を1年生の頃から知る同中サッカー部顧問の望月隆教諭は「サッカーが大好きで、練習はもちろん学校生活においてもいつも一生懸命に取り組んでいた。後輩の励みになっているのでこれからも頑張ってほしい」と喜んだ。
5月3日
4月26日