日本とデンマークの国交樹立150周年を記念し、作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンを特集した「アンデルセン展」の開幕に先立ち、先月21日に川崎市市民ミュージアムで開会式が開かれた。
駐日デンマーク王国大使のフレディ・スヴェイネ氏、オーデンセ市立博物館文化遺産課長のイェンス・トフゴー氏、日本デンマーク協会の近藤誠一会長らが来賓に招かれ、あいさつした。川崎市とアンデルセンの出身地である同国オーデンセ市が2015年、経済交流の覚書を交わしたことを踏まえ、スヴェイネ氏は「両国、そして川崎市とオーデンセ市の将来の発展に向けて、人と人の交流、ふれあいが大切」と強調。近藤会長は「アンデルセンを通して、両国の一人ひとりが友好を深めてほしい」と語った。
博物館の資料展示
「あなたのそばにはいつもアンデルセンがいた」と銘打つ企画展は、2部構成。展示室1にはコペンハーゲンを表現した巨大ジオラマや、同氏の所持品、制作した切り絵などアンデルセン博物館の貴重な所蔵資料を展示。展示室2では、童謡のイメージを絵に描いて出品したり、衣装を着て童話の主人公になりきる体験型コーナーが設けられている。
会期は6月25日まで。休館日、時間など詳細は同館【電話】044・754・4500。