奇跡の一本松や震災の流木を使って製作した楽器で演奏する東日本大震災チャリティーコンサート「千の音色でつなぐ絆in川崎」が5月29日、高津市民館で行われた。後援は川崎市、川崎商工会議所、川崎中原ロータリクラブほか。
この催しは、川崎北倫理法人会の番匠良平相談役が中心となって実行委員会を設置し、実施されたもの。追悼と復興の願いを込め、千人のバイオリニストが弾き継いでいくプロジェクトで、これまで全国600カ所以上で開催されている。
当日は陸前高田市の戸羽太市長が「震災から8年、新しいまちづくり」をテーマに講演。コンサートでは、奇跡の一本松が裏に描かれたバイオリンやチェロなどを、洗足学園教授の荒庸子さんや山田武彦さん、鈴木朝子さんといった実力派の奏者が用い、エルガー「愛の挨拶」や映画「ハリーポッター」テーマ音楽などを演奏。またボーカル大平幸子さんが「私の心はバイオリン」等を熱唱、会場が1つとなった。
今回、ジェクト株式会社をはじめ川崎市内の有力企業が数多く協賛。企業経営者の関心の高さを示していた。この日の収益金約50万円は陸前高田市に寄付される。番匠相談役は盛況のイベントを振り返ると共に多くのチャリティーに感謝の意を述べていた。
川崎市北倫理法人会