川崎に笑顔と心の癒しを――。市内を中心に活動しているミュージシャンが音楽動画を作成し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。新型コロナウイルスの影響で不安を抱え、苦しみ、それでも戦っている全ての市民に届けたいとの思いで、市内の音楽関係者らが企画。地域メディアでも発信している。
参加したミュージシャンは総勢65人。川崎ゆかりの2人組ユニット「vague(ベイグ)」のYuさんが10年前に制作した楽曲「花火〜音楽のまち・かわさき」を、一人ひとりの歌と演奏で約9分間の動画にまとめた。この楽曲はこれまで、若手ミュージシャンの交流会や年一回の音楽イベントのテーマソングに使われ、市内の音楽関係者の中では特別な曲。Yuさんは「川崎という街の音楽に対する多くの人の想いが集まり、その力を改めて感じる作品になった。ぜひ多くの人に聴いてもらえたら」と願いを込める。
動画制作に携わった伊藤幸晴さんは「ミュージシャンも活動自粛に追い込まれ、辛い日々を過ごしている。音楽でお互いが幸せな気持ちになれば」と話し、杉山ヒロフミさんも「65人がミックスされた音を聴いた時は感動し鳥肌がたった」と評した。観客を動員するライブの開催が難しい中、動画を通じ新たなファンを増やし、今後のライブに足を運んでもらう機会にしたい考えだ。
「投げ銭募金」も
今回の動画には「投げ銭」の仕組みも取り入れた。動画を視聴し共感した人から1口千円で募金を集め、協力者には特典も用意しているという。集まった募金は、市内の音楽活動やライブ開催への支援に活用してきたいとしている。
動画のURL(https://youtu.be/JyZVxHSCwN4)へ。寄付に関する詳細は、カワサキミュージックキャスト(https://k-m-c.org)反町さん【電話】044・272・6636。