平間小学校(佐川昌広校長)は1月23日、「平間SDGs(エスディージーズ)フェス」を開催した。昨年に続き2回目。児童らは地元町会や企業とともに、SDGsについて考えた。
密を避け、クラスごとに実施。6年生は平間銀座商店街を盛り上げるために制作したCMを体育館で放送。アフリカ渡航経験のある教員・小島英久さんと、地元農家の神田浩行さんの出前授業にも熱心に耳を傾けた。
3年生は平間町会の指導のもと、マッチ棒と炭で火おこしを体験。挑戦した児童は「昔の人の経験を知ることができて良かった。火おこしは目標の11番『住み続けられるまちづくりを』と、17番『パートナーシップで目標を達成しよう』に当てはまると思う」と話した。その他、川崎市動物愛護センター「アニマモール」や地元企業の出前授業なども行われた。
佐川校長によるとコロナ下こそ、SDGsを考える意義があるという。「新型コロナで貧困や健康状態、プラスチックごみの現状が悪化している。今こそ考えるときにしてほしい」と話した。
昨年末には、第4回ジャパンSDGsアワードで政府から特別賞を贈られた同校。鈴木武PTA会長は「受賞を機に保護者の関心が一気に高まった。子どもに教わりながら、少しずつ理解を深めている」と話した。
SDGsとは、2015年に国連加盟国193カ国で採択された30年までの達成を目指す世界共通目標。貧困や自然環境、教育など世界のあらゆる課題に対応した17の目標が定められている。