小杉小学校(佐藤公孝校長)で今月2日、愛媛県産の養殖真鯛を献立にした給食が提供された。4年2組の児童らは提供元の同県漁業協同組合とオンラインで交流したあと、竜田揚げで味わった。
同県は真鯛の養殖量が日本一で、年間3万4千トンを国内外に届けている。昨年は新型コロナウイルスの感染対策として「祝いの席」が設けられず、出荷数が激減した。国産農林水産物等販売促進緊急対策事業を活用し、各自治体に学校給食として提供。2018年の川崎アゼリアでの物産展以来、交流のあった川崎市にも声がかかり、約11万食分を受け取った。2日から9日にかけて市内の市立学校の給食に使われた。
同クラスの児童らは、養殖の方法や美味しい食べ方を動画で学習。その後の質問コーナーでは、10人以上が元気に手を挙げて同組合へ質問を投げかけた。「鯛はどうして赤色なんですか」と問うと「赤い色をしているエビやカニを好んで食べていることと、深海に住んでいるので日焼けをしないため」との答えを受けるなど、終始驚きの声を上げていた。
4年生の男子児童は「1週間くらい前から今日の給食がずっと楽しみだった。とっても美味しい」と満面の笑みを浮かべた。また、佐藤校長は「産地の苦労や食べ物の有難さを子どもなりに理解してくれたと思う。素晴らしい機会に感謝」と思いを語った。