夢見ヶ崎動物公園(幸区/村木芳夫園長)のハートマンヤマシマウマのミドリ=写真=が6月6日、誤嚥(ごえん)による呼吸不全のため死んだ。22歳8カ月だった。同園は9日からシマウマ舎前に献花台を設置。22日まで献花を受け付ける。
同園によるとミドリは加齢による筋力・体力の衰えもあり、5月下旬から自力で立つことも困難に。シマウマの平均寿命は園の飼育下で25歳、野生では約20歳だという。
ミドリは2005年に茨城県の日立市かみね動物園から同園にやってきた。オスのビリー(23歳9カ月)との間に4頭の子をもうけ、第1子のアース(13歳11カ月)は同園にいる。村木園長によると「穏やかな気性で人のそばにもよく寄ってきた」という。毎年春と秋に行う動物園まつりでのえさやり体験はミドリの担当だった。
小学生の息子とよく遊びに来るという男性は「亡くなったことは知らなかった。雨の日に泥まみれになりながら走り回っていた姿が懐かしい」と思い出を語った。