将来の都市像の実現に向け、市民意見を反映しまちづくりの方向性を示す川崎市都市計画マスタープランの「中原区構想」が、8月31日付で改定された。2007年に策定されてから14年が経過し、中原区を取り巻く環境の変化や、2017年に改定された市内7区の全体構想をふまえ、新たな内容が盛り込まれた。
改定された主な内容は、分野別の基本方針とする「土地利用」「交通体系」「都市環境」「都市防災」に明記された。武蔵小杉駅周辺や等々力緑地の整備、多摩川や二ヶ領用水、井田山などの地域資源の保全、住環境づくりや地域交流など=表参照。
今回の改定にあたっては、町内会や自治会などの会員らによる委員会の設置をはじめ、市民33人によるワークショップ、50件近く寄せられた市民意見などが参考にされている。改定にあたった市まちづくり局の担当者は「限られた資源でより効果的なまちづくりを進める上で、市民主体の取り組みも重要となってくる。今後のまちづくりの指針として活用を図っていきたい」としている。
市都市計画マスタープランは、中原区役所や中原市民館、中原図書館、市ウェブサイトなどで閲覧できる。