コロナ禍で頑張る近隣住民へ感謝を届けよう――。モトスミ・オズ通り商店街(岩佐保宏理事長)は3日、地域の子どもやひとり親世帯、学生、高齢者、医療従事者らを支援するため弁当330食を無償提供した。
SDGs(持続可能な開発目標)を推進する同商店街が、「誰ひとり取り残さない」という理念に通ずる取り組みとして初企画。当初は秋恒例の商店街イベントの中で行う予定だったが、コロナ禍で中止となったため「オズみんなの食堂」として単独開催に。同商店街の副理事長で、自身が開く子ども食堂でも弁当を提供している時田正枝さん=人物風土記で紹介=が運営に携わった。
密の回避と、食品ロスをなくすため受け取りは事前申込み制。夫婦で訪れた38歳女性は「いつも夜ご飯を作っているけど一日ぐらい楽してもいいかなと思って」と笑顔。母親と訪れた5歳のはなちゃんは「今日の夜ご飯にする」と話した。
当日はお笑い芸人の長州小力や、元住吉を拠点とする芸人・梅ちゃん!、地元アイドルのHONEY TRANS、慶応義塾大学の学生らもボランティアスタッフとして参加。芸で子どもたちを楽しませた。
商店街に加盟する飲食店の支援も兼ねた今回の取り組み。11店舗におかずの調理を依頼し、商店街が資金を支払った。岩佐理事長は「反響が多く皆さんに応援していただいていると感じた」とコメント。次回は12月を予定しているという。