町田消防署長に就任した 深瀬 八郎さん 市内在住 57歳
市民の為に奮闘する新リーダー
○…「広いだけでなく、都市部と自然が共存している魅力的な街ですね」。転居して2カ月、穏やかに町田の感想を語る。阪神淡路大震災、インドネシア森林火災、新潟県中越地震など様々な災害地に赴き最前線での現場経験を積んだ。1999年には北京消防訓練センターに日本の消防技術を伝承する為に派遣された。9年後、中国四川省沖地震が発生した際には現地での救助活動の写真に、消火・救助技術を叩き込んだ「教え子」の姿を見た。「『消防に国境なし』。自分の教えた技術が伝わり残っている。やりがいを実感できた瞬間でしたね」
○…高校時代は空手に没頭し、部活だけでなく道場にも通った。「道着で道場に立ち、気が引き締まるのが好きだった。空手で鍛えた精神が今に役立っていればいいんだけど」と謙遜する。体力にも自信があった。消防士の道には『体を張って人の役に立ちたい』という思いから。10人兄弟の8番目に生まれ、15歳離れた兄は消防団員だった。「サイレンが鳴ると夜中でも出動していくのをみていた。消防には親しみを感じていたね。少しは影響があるのかも」と語る。
○…奥さんと2人の子を自宅に残し単身赴任の身。趣味はスポーツ観戦で特に好きなのはサッカー。「これからはゼルビアを応援していかなきゃね」と『町田人』としての意識も芽生え始めた。休日は管轄内を把握するのも兼ね、散歩を楽しんでいる。町田の魅力を感じながらも「やっぱり一人だと寂しいかな、家事も大変だし」と笑う。
○…「火災は思わぬ所から発生するもの。他人事と思わず日頃から用心が必要」。総合防災教育の一環としての市内小中学校での防災・応急救護訓練や、街の防災機能をチェックして回るなど精力的に防災意識の底上げを行っていく。地域防災力の向上、精強な消防部隊を作るために、新たなリーダーは署員をまとめ、力を尽くす。
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