鶴川アートフェスティバルで実行委員長を務める 鳥居 国博さん 三輪在住 44歳
アートで人と地域つなげる
○…「少しでも、地域のことに貢献できれば」。現在開催中の「鶴川アートフェスティバル〜鶴川で創る」を企画、運営する。昨年初めての開催。「地元の作家を募集したら、思いのほか集まって。こんなにいるなんて思わなかった」。水彩画や油絵、立体作品など十数人が応募してきた。「都心の方で個展を開く人は多くいましたが、地元では初めてという人も多く、『鶴川あなどれない』と思いましたよ」と笑う。
○…川崎大師のそばで育つ。球技が好きで、小学生の時はソフトボール、中学では野球に熱中した。高校に入ると、ハードロックのバンドを結成しギターを楽しんだ。「当時から、絵を描くことが好きだったけど、静物画なんて上手くなかったですよ」と振り返る。美術の時間、デッサンしていると先生が突然、「僕の絵を勝手に直されたんですよ。それ以来、『誰からも教わるものか』ってトラウマになりましたよ」と笑う。「だって僕の方が上手だったし」
○…大学では経済を専攻、「120%遊んでいたね」と頭を掻く。漠然とデザインの道を目指したが、一般企業に就職した。仕事をしながらもWEbデザインを勉強したり、独学で学んでいった。6年後にはデザイン事務所に転職し、デザインと本格的に関わり始めた。表札など金属加工の工場を営んでいる実家で、仕事を手伝いながらデザインや、機械技術、設計なども学んだ。
○…2年前に独立し、デザイン事務所を立ち上げた。社名は亡くなった奥さんの頭文字にちなみ、「K2design studio」と名付けた。6歳の息子さんは奥さんの実家がある栃木県で暮らしている。「毎週会いに行きたいけど、今は月に2回くらいかな。来年小学生だけど、向こうで入学したいらしい。友だちがいるからね」。仕事で忙しい毎日が続く。「せっかく地域で御縁ができたから、鶴川を盛り上げるようなことができればね」
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