法政大学で高齢者福祉ボランティアサークル「こはる」の会長を務める 藤方清香(さやか)さん 法政大学現代福祉学部 2年
優しさを伝達していく
○…町田市の相原や相模原市の城山で月一回サロンを開き、地域の高齢者たちに憩いの場を提供している。学生が企画した合唱やレクリエーションなどを「すごく喜んでもらえて、やりがいを感じます」と笑顔を見せる。サロンで、参加者の”深い話”を聞くたび「人生の幅が広がっていく。いつも新しい自分に出会える感じ」。授業やゼミでも福祉を学び、サークルでも高齢者とふれあい、『福祉』にどっぷり浸かっている。
○…千葉県茂原市で生まれ育った一人っ子。男の子に交ざって遊ぶ活発な少女だった。趣味は野球観戦や詰め将棋と渋い。「全て父の影響」と笑う。球場で見たマスコットの「つばくろう」に惚れ、スワローズファンに。「今は山田哲人推しですね。あと館山投手。あの中継ぎが打たれても怒らない人柄が大好き」と饒舌だ。野球応援サークルにも所属し、月一回神宮や近隣の球場に足を運ぶ。「仲間の野球経験者に教わってます。『デッドボールってやっぱ痛いの?』とか」とにやり。
○…入学して1年間は千葉から町田まで通っていた。「さすがに大変で今はひとり暮らしです」。福祉学部を目当てに様々な大学のオープンキャンパスを巡り、魅力を感じたのが法政大。開放的なところに惚れたという。「福祉はもちろん、心理や地域のことなど色々学べるのも良かったですね」
○…中学3年の時、父が亡くなった。「ちょうどテスト期間中だったんです。成績が下がると心配されるので、頑張りました。おかげで3年間で一番良い点だった」。父は色々なものを残してくれた。野球、将棋、そして福祉に向き合う心。「当事者だけでなく、家族や周囲の人が大変だということを身を持って知ることができました」。サロンに来てくれる参加者や家族たちを癒したい。「学生だけではできないこともありますが、学生だからできることもあります」。11年続いてきた伝統を、後輩たちに伝達していく。
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