「まちだ名産品のれん会」の会長を務める 河合 治道さん 森野在住 48歳
ピンチは逃げず チャンスは逃さず
○…市から名産品認定を受けた小売販売事業者が手を取り合い、地元商品の魅力を発信する「のれん会」。3代目会長として周囲を引っ張る。「まちだといえば名産品―そんな観光名物になれば。自信はあります。僕は”自信の塊”タイプ」とユーモア混ざりで強い決意を語る。モットーは『ピンチは逃げず チャンスは逃さず』。何事もポジティブに捉えるリーダーだ。
〇…生粋の町田生まれ町田育ち。「糸の切れた凧」のように遊び廻る活発な学生時代だった。小山田での蛇や蛙探し、自転車でどこまでも行き、家には帰らない「ワンパク坊主」。「小1から時計を持たされていましたね。親には迷惑ばかり」と振り返る。また、子ども時代から今でも変わらないのは「根っからのリーダー気質」ということ。大学時代はハイキング同好会会長として120人以上をまとめ上げた。「矢面に立って立ち向かっていく。そこまでの勇気はないけど、皆の応援は力になるものですよね」。多くの人と関わる中では同期とぶつかっても、後輩はいつも付いてきた「兄貴肌」。
〇…”ピンチ”は25歳のころ。会社員時代に、煎餅屋を営んでいたお父さんが体調を崩した。「物心ついた時から背中を見ていたからお客さんの顔も名前も知っていたんです」。「父の店」とそれを愛した「お客さん」、そして「味」を守るため、家業を継いだ。「全く同じは難しい。けど自分にしかできないこともあると思うんです」。現在は朝6時から煎餅を焼きはじめ、細かい湿度や原材料に気を配り8時間をかけ煎餅を焼き上げる。「仕事が”遊び″で、趣味は”仕事”って所ですかね」と表情を緩める。
〇…多くの老舗が集まる「のれん会」。今後については「どんなに歴史があって美味しいお店でも昔ながらの『職人気質』一辺倒じゃつまらない」と話す。「お客さんに喜んでもらう。そのためにできること、新しいこと。どんどん挑戦していきたいですね」
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