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町田版 公開:2011年7月7日 エリアトップへ

震災・ボランティアに関する一般公開授業を行なった 佐藤 恵さん 桜美林大学リベラルアーツ学群准教授44歳

公開:2011年7月7日

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「まず行動」繋がりの原点

  ○…「自分一人が行動を起こしても世界は何も変わらない─」。ありがちな文句に社会学は真っ向から否定する。社会が変わるとき、原点にあるのは一人の行動の積み重ね。まず行動が社会学の原則だ。「”自分の考えが変わって”行動を起こすのでなく、”行動した方向へ”考えが形成されることを【認知的不協和理論】と言います。一歩踏み出すことで変わることはたくさんある。学生にはそう話しています」

 ○…「風化は早い。思っている以上に早いんです」。95年に起きた阪神大震災の翌年、東京で行なわれたシンポジウムで神戸から来た講演者は東京との温度差が困ると訴えたという。「震災が起きた翌年の段階でその反応でした。忘れることが一番怖いことなんです」。阪神大震災以降、ボランティア、NPO、障害者支援などを研究、まとめた本が昨年出来たばかりでの今回の震災だった。「阪神の時と違うのは、とにかく広範囲で、地震に加え津波、原発と問題を何重に抱えていることです。直接的な支援のみでなく、現地に行かずともできる間接支援、後方支援の継続が重要になってくると思います」

 ○…教員になろうとしたきっかけは中学生に入った頃。父親が教員だった影響もあってか、中学時代は「教壇はステージだ!」と演劇部に、進んだ高校では「将来ヤンキー生徒に立ち向かえるため」と柔道部に所属しその思いを一貫。卒業後は法学部に入学するも、自分が何をしたいのか分からず2年で中退。大学を受けなおすため通った予備校で恩師と出会い、「教員になるんだ」と改めて決意。塾講師を16年務めた後、大学教員へと進んだ。  

 ○…院生だった阪神大震災時、現地でボランティアに向かった。分からないまま訪れた先で、人と人との支え合いという大切な学びを得た。それは現在大学教員として、自分と学びあった学生と将来繋がっていくという夢の原点でもある。
 

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