町田警察署署長に就任した 武智 秀弘さん 成瀬在住 58歳
優しい笑顔で市民に溶け込む
○…町田の印象は「町田駅前の人の多さに驚いた」という。着任時に署員に対し「健康を大事にしなければいい仕事ができない。地域の人たちを大切にし、交流を深め、困っている人を誠実に助けてあげましょう」と話した。人と人とのつながり、地域の交流が犯罪を無くし、安心して暮らせる第一歩だと力強く話す。「警察の本分からは離れてしまうかもしれないが、『地域の人に町の話題や地元の歴史などを教えてもらえ』と署員に言っている。そういう心の通った土台が普段から市民の皆さんと警察との間に必要。そうすれば市民の皆さんが味方になってくれる」
○…愛媛・松山出身。「どこにでもいる普通の子どもだったな」と笑いながら振り返る。警察官になったのは友だちの影響。大学2年の時、友だちが警察官試験を受けるために上京するので”付き添い”で一緒に受験し、見事合格。漠然と人のためになる仕事がしたいと考えていたが、「まさか警官になるとはね」とニッコリ。大学を中退し、警察官の道に進んだ。74年に警視庁採用後、01年に警視昇任、06年赤坂警察署副署長、08年小平警察署長、11年警視正昇任。
○…現在は家族を埼玉県に残し、初の単身赴任中。乾燥機の使い方が分からず、奥さんに電話することも。「娘に炊飯器をプレゼントされたけど、よく分からず芯のあるご飯になっちゃった」。家族は奥さんと娘さん3人。「でも末娘は愛犬だけどね」と笑う。「夕暮れ時、秋風が吹くと一人でいることが寂しくなるね」
○…「調和のとれた”つながり””きずな”を築きたい」。市民同士、そして市民と警察の間に持ちたいと願う。「調和の中にある安心感に包まれて生活できれば」。市内のイベントにも積極的に参加する。「私が市民の皆さんに好感をもってもらえれば、署員も好感を持ってもらえる。皆さんの協力がなければ、犯罪は無くならない」
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5月16日