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町田版 公開:2011年12月15日 エリアトップへ

ヨーロッパ獣医病理学会で日本人4人目となるポスター賞を受賞した麻布大教授 斑目(まだらめ)広郎さん 玉川学園在住 54歳

公開:2011年12月15日

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つながりから 新たな研究を

 ○…世界中の研究者が集うヨーロッパ獣医病理学会が9月にスウェーデンで開催された。そこで研究を1枚のポスターにまとめて発表し、日本人で4人目となる「ポスター賞」を受賞した。当日、発表された研究は200ほど。その中で同賞に選ばれたのはわずか3人。思いがけない快挙に「大変ありがたいと思います」と謙虚な姿勢を見せる。動物の脳炎発症の仕組み解明の第1歩となる研究で、国際的な名誉に輝いた。

 ○…北海道苫小牧市出身。幼い頃から魚や鳥を飼い、昆虫採集が趣味だった。生き物への興味が北海道大学への進路を導いた。当時の病理学科の助教授と顔見知りだったことから、病理の道へ。そこで身体全体を支配する脳や神経系の研究に没頭した。博士号を取得後、北里大学(青森県)での勤務を経て、12年前からは麻布大学(相模原市)で教鞭をふるっている。

 ○…35歳のとき、JICAが支援するアフリカのザンビア大学に、教員として派遣を依頼される。すぐに快諾したものの、いざ行ってみると日本との違いに戸惑った。まず教科書が無く、テキストは自作。慣れない英語で、獣医の卵たちと格闘した。マラリアやエイズが蔓延するなど、決して良いとは言えない環境だったが「日本では絶対に出来ない経験をたくさんしました」。来夏に再訪を計画中だ。

 ○…今回受賞した研究は、スイスの大学との共同研究が発端。ザンビア大学でスイス人獣医師と出会ったことがきっかけだ。「人的なつながりが、大きな刺激になっていますね」。実体験から学生には「選択肢は多く持ってほしい」と助言する。自らの夢は「国際協力」。海の向こうに未知の研究対象を見つけ、現地に知識や技術を伝える。これまで自分を導いてくれた人との新たなつながりを求めて、再び旅に出る。
 

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