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町田版 公開:2012年7月26日 エリアトップへ

劇団新制作座理事長を務め、俳優・演出家として活躍する 眞山蘭里(らんり)さん 玉川学園高等部卒 53歳

公開:2012年7月26日

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舞台で「何を語るか」

 ○…「稽古はもちろん、演ずることは苦しいこと」。50年舞台に立ち続けているが、今でも変わらない。「化粧を落とした瞬間、仲間と『良かったね』と言い合える瞬間、そしてお客様の満足して頂けた顔を見た瞬間。それが演者の最高の瞬間」と言う。町田市民ホールで公演する「万国旗の子」で初の演出も行う。「今の時代だからこそ、”人とのつながり””心の絆”を観てほしい」と話す。

 ○…3歳の時に初舞台を踏む。曾祖父は劇作家・小説家の眞山青果、祖母は新制作座を立ち上げ、劇作家・演出家の眞山美保、父親は俳優の峰寿之。今でも初舞台のことは、はっきり覚えている。「観客に手を振ったら、会場はヤンヤの騒ぎだったよ」と笑顔で話すが、「でも父からは物凄く怒られた。『演出家の指示以外するな』ってね」。母親も同劇団の経営部で働き、「家に帰っても芝居の話が多くて、褒められたことはないね」と振り返る。

 ○…学校に通いながら土日、長期休みの時は舞台に立つ生活を送る。ブラジル、中国など海外公演にも帯同した。「ほかの道も考えたことがあったけど、実現しなかったね。これまで芝居以外でお金をもらったことがない。アルバイトもしたことがないよ」と笑う。多い時は180人程の劇団員がいて、多くのお兄ちゃんお姉ちゃんの中で育った。

 ○…「俳優は語る人であり、演じる人ではない」。祖母からの言葉を胸に刻む。「何を語るか」。これが舞台で演ずる心構え。「観客の年代、場所などが違えば同じ芝居でも”語る内容”は違ってくる」と自分の心にいつも問いかける。気分転換は他の劇団の芝居を観に行くこと。これまでは演技に集中して観ていたが、演出をしてから構成、内容に集中するようになった。今後の目標は祖母の作品『野盗、風の中を走る』の上演。7人の主役が魅力ある演技で魅了する作品だが「仲間が揃ってきたので実現させたい」と意気込む。
 

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