動物保護団体「小さな命を守る会」会長で30年以上動物保護活動に参加をしている 其木 洋子さん 成瀬が丘在住 65歳
小さな命を守るために
○…「様々な事情で飼い主を失ったイヌやネコのためになにかしたい」と30年ほど前から個人で保護活動をはじめる。1998年にボランティア団体「小さな命を守る会」を結成し、市内外各地で飼い主を失ったイヌやネコの里親探しに奮闘している。毎日のように里親とのやり取りや、他ボランティア組織との会議に参加し、「動物たちのためなら24時間営業よ」とエネルギッシュな笑顔を見せる。
○…北九州は小倉に生まれ、イヌやネコなどたくさんの動物に囲まれて育つ。現在は結婚を機に生活したカリフォルニアでの経験を活かし、自宅で英語の先生が本業。日舞、シャンソン、フラワーアレンジメントなど多くの趣味も持ち「全部動物保護を通して知り合った関係。色んな人が応援してくれて仲良くなって」とニッコリ。
○…「動物たちのために自分の人生を懸けよう」と決めたきっかけは「ケンちゃん」。保護し、かわいがっていたイヌを失いペットロスに陥っていた時、図師町のお寺で柴犬の雑種を見つけた。「ボロボロだったけど、ジッと見つめられて」。人を怖がり絶対に触らせてくれない「ケンちゃん」に毎日エサをあげにいった。「最初はよく怒られていたよね」と笑うが、嵐の日も雪の日も毎日、世話にくる姿にお寺の人たちも理解を示し、協力してくれるように。里親会などのイベント会場を提供してくれた。以来、個人レベルでなく、より幅広く動物保護活動を行うため、「小さな命を守る会」を結成。
○…自身の”核”にはマザーテレサの言葉『人は自分を必要としてくれる人がいれば生きられる』。「どんなにボロボロの動物でもたくさん愛をあげると一気に表情が『笑顔』になる」と保護活動の一番のやりがいを語る。今後の目標は多くの協力者が増えた同会の後継者を育て、保護活動をもっと広めること。家族も応援してくれていて「五体満足は里親に、五体不満足は我が家に」が家訓だそうだ。
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