平成26年度全国警察拳銃射撃競技大会・女子エアピストルの部で優勝した 相澤 ひかるさん 町田警察署勤務 24歳
精密射撃で五輪目指す
○…10m先の標的目がけて銃を放ち、中心約20㎜の円に4・5㎜の弾を打ち抜く。高得点を獲得するには、極度の集中力と安定した高い精度を要する。署内の競技会でその腕を買われ、本格的に始めてまだ2年。成長著しく、各都道府県と皇宮警察本部の代表者が集まる大会で頂点に立った。
○…北海道生まれ。北海道警察の警察官である父を持つ。幼少期は毎日外で、兄と2人の弟たちと駆け回り、おままごとをした記憶はない。父親の「かっこいい姿」を見て育ち、物心ついた時から「将来は警察官」。兄弟で唯一父親と同じ職業に。「父と仕事の話をしながらお酒を飲めるのが嬉しいですね」と笑う。同じところで働きたい気持ちと同時に、違う場所で挑戦したいという気持ちがあり、「出るからには都会へ」との思いで上京。警視庁に入庁した。町田警察署の交通課に属し、市民の安全を守っている。
○…昨年夏に結婚したばかりの新婚さん。旦那さんも警察官。第一印象は「恐かった」。でも「間違った時に正しいことを言ってくれる」、そして照れながら「仕事ができる人はカッコいいですね」。「2人ともおいしいものが好きなので」と、オフの日には都内の料理店を探し歩く。家ではネットの投稿サイトを見ながら調理。「クックパッド『様様』ですね。ちゃんとレシピ通りに作ればバッチリなんです」と笑顔。
○…銃身をピタッと止めてぶれないようにする「据銃」。そして「空撃ち」、「実射」。通常業務に加え、射撃訓練を行う毎日。練習をいかに大会に近づけるか、そして大会ではいかに練習時の自分を出せるかに重点を置いている。「私はまだまだ」。ナショナルチームに所属する先輩は、食事の栄養面などにも気を配り、メンタル面や英会話など日々の生活の全てを競技にささげている。「今年はメンタル面を強化して”上”を目指す」。五輪出場枠獲得のため、さらなる高みへ進んでいく。
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