木曽商工ネットの新会長に就任した 安倍 正浩さん 本町田在住 50歳
世代繋ぎ地域を活性
○…木曽周辺エリアの事業者、商店、飲食店などが集まる点在型の商店会組織「木曽商工ネット」。100社を超える組織の新会長に就任した。「昔からこの地で支えてくれている事業者や、その2代目・3代目、新たに起業した事業者など年代の幅が広い。僕の役目は世代を繋げながらまとめていくこと」と意欲を見せる。組織の発足は2009年。任期中に10周年を迎える。「そこが一つの節目。今後10年、20年と組織が続くように、最初の10年の歩みを後世に伝えたい」
○…木曽の地に生まれ育った。水泳にのめり込み、小6の時には背泳ぎで全国大会に出場。ソウル五輪金メダリスト・鈴木大地と競い合ったことも良い思い出だ。「今じゃ比べるのもおこがましいけど」と笑顔で話す。中2でケガをしてしまい、全国を目指すのは断念。それでも高校で、卒業後も20年以上、相模原のスポーツクラブでコーチをするなど水泳は続けた。今では教え子が全国で活躍していたり、同じくコーチになっていたり。伝承する喜びを、そこでも感じている。
○…10年前にコーチを辞め家業に入る。父親が始めた印刷や折込広告を扱う会社で、時流や景気に左右されながらも地元のクライアントとともに成長し、昨年社長に就任した。会社を大きくしたいという気持ちもあるが、「地元の活性が自分の事業の活性に繋がる」と、地に足をつけ”自分のエリア”を守る。
○…高校時代、世はバンドブームまっただ中。周りがそうであったように、同級生とバンドを組んだ。「メンバーには『チューブ』の春畑道哉もいた。彼は多くのバンドをかけもちしていて、その中の一つだったけど」と懐かしむ。彼の凄まじいギター捌きに「こういう人がプロになるんだ」と思ったという。鈴木大地といい、上には上がいる。自分には自分ができることをする。「新会長になったからと改革するのではなく、良い伝統を繋いでいきたい」
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