町田市議会の第37代議長に就任した 熊沢 礼里(あやり)さん 本町田在住 48歳
開かれた議会の証しに
○…19年前、30歳で市議に初当選。町田市議会自民党初の女性議員になった。当時はまだまだ「男社会」。出産を経ながらも先輩や同僚、他党の女性議員たちの協力もあり、都市環境常任委員会の委員長など様々な役職を地道に務めてきた。このほど、議長に就任。市議会初の女性議長が誕生した。「より市民目線に立った身近な議会を目指したい」と意気込む。
○…本町田で生まれる。4人きょうだいの末っ子。中学2年、多感な思春期にアトピー性皮膚炎に見舞われ、ふさぎ込んだことも。自分で何とかしようと勝手に処方された薬を止めたりしたことで悪化、入院を余儀なくされた。退院して大学に復帰したが、網膜剥離も発症。「痒い」と顔を叩いていたことが影響した。それでも母校のモットー「人生の最も苦しい、いやな、つらい、損な場面を真っ先に微笑を以て担当せよ」を心に、乗り越えた。
○…大学院卒業後に税理士になり、父から兄が継いだ会計事務所に勤めた。27歳の時に病気で父が他界。「議員姿は見せられなかったけど、税理士だけをやっていれば良い、という人だったから」と顧る。母方の祖父は市議で議長も務めていたが、「それでというわけではなく、税がどのように使われているのか興味があって。地域の人の勧めもあって立候補。世襲じゃないですよ、思われがちだけど」と笑う。
○…縁があり、夫との間には8歳の男の子と6歳の女の子。「夫は私を私のままでいさせてくれる」。結婚や出産によって制限されないよう、変わらないでいいように支えてくれた。周りの議員や事務局の人たちのサポートにも感謝している。身をもって感じる「子育てにやさしい町田」を、議会を通じて市民に広げていきたい。
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