町田パリオで開かれる「パリコレッ!芸術祭2020」に参加する現代美術家の 黒岩 まゆさん 相模原市在住 36歳
今が一番頑張れている
○…年に1度、町田パリオで開かれるアーティストによるアートの祭典「パリコレッ!芸術祭2020」に参加する作家の1人。今年は2人の女性作家が「赫の記憶」をテーマに布を使用をしよした作品を披露。「私が以前に着ていた服や出先で拾った石など、身の回りにある美しいと感じた記憶が宿るものも作品に取り入れていますよ」。
○…町田・デザイン専門学校卒業。高校3年時、進路が決まらない自分に担任が勧めてくれた学校だ。「目標なし、特技なし。何にもない自分がコンプレックスだったんですけど、絵を描くことは好きで。でも全然、上手くもなくって」といい自身の思春期を暗い、劣等感、考えすぎと卑下するなかで先生が絵の道を示してくれた。そんな恩師は今でも展示会などに足を運んでくれる。
○…コンプレックスは今もなくならないが、現状よりも上を目指すための力に変えた。2年前からは「もっと自分のやりたいこと、アーティストとしてやるべきこと」という強い意志で作品づくりに臨む。専門学校卒業後、アルバイトをしながら作品づくりに励み作家としての道を歩み始めた。徐々に仕事の依頼を受けるようになっていたが、もっと「自分自身の作品」「求められて作る世界を飛び出した先の仕事」をしたくなった、と当時の葛藤を話すも今の熱い思いが上回る。
○…その結果、これまでにはなかった頑張りを自ら口に出すほどしているのだと笑う。傍にいた夫に同意を求めると「泣きながらでも作品を作っていますからね」と同意。「追い込んで追い込んで努力して。そうしないと良い作品が生まれない。大きな美術館での展示や海外での大きな展覧会も経験したい」と、自らを奮い立たせるように強い眼差しを向けた。
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