「2021ジャパン・ケーキショー東京」の一部門で銅賞を受賞した 浅倉 彩さん 町田市在住 40歳
「夢を諦めない」を体現
○…パティシエたちによる国内最高峰のコンクール、ジャパン・ケーキショーのバタークリーム仕上げデコレーションの部で銅賞を受賞した。15年前の独身時代に獲得した同じ賞を、母になってからの挑戦で再獲得。自分たちの店、『バニラシュガー』の名を全国の舞台で轟かせられたことを喜ぶ。作品には細やかさの中に、店の雰囲気で大切にしている柔らかさやかわいらしさを随所に投影した。そのデザインやセンスを評価されたことで、期間中の深夜にまで及んだ仕上げ作業の辛さも吹っ飛んだ。
○…相模原市出身。両親が共働きの幼少期、祖母の家で手作りのおやつを出してもらっていたことで、料理やお菓子作りの楽しさを覚えた。手先が器用で裁縫やものづくりが好き。クッキーやケーキを作っては周りに喜ばれるのが嬉しかった。栄養士の短大を卒業後、製菓の専門学校に進んだのも必然。好きな道に進ませてくれた両親への感謝も忘れない。
○…小5の娘と3歳の息子の母。八王子のケーキ店に勤めていた時の同僚が夫だ。4年前に念願の2人の店を忠生に建てた。店が軌道に乗り、夫が背中を押してくれて今回エントリー。「ブランクがあったけど、夫やスタッフの支えが力になった」と感謝する。「子どもたちにも寂しい思いをさせちゃった」とも。
○…いつも心に「夢を諦めない」という思い。仕事も家事も育児も大変。それは子どものママ友たちにも感じること。この受賞が同じママたちの力になれば嬉しい。店には近隣の常連さん、遠方からも大勢の人たちが訪問してくれる。子どもから年配の方にまで愛されるお店作りをこれからも家族で力を合わせて続けていく。そのためにも「次はグランプリを獲りたい」と目を輝かせる。
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