阿波おどり振興協会副会長をはじめ、地域で幅広く活躍している 小幡 秀造さん 深見西在住 60歳
「人のため」が生きがい
○…先月末に開かれた第40回神奈川大和阿波おどり。主催する振興協会の副会長としてまつりの開催を支えた。「先輩方がたくさんいるなかで、私はあくまでも裏方。各連が一丸となって節目のまつりを成功できたことは嬉しい」と顔をほころばせる。初の試みだったプレイベント「8駅周辺演舞」では、各会場に150人以上が集まりアンコールも出るほどだった。「高齢者や障がいのある方などから『車椅子でも見に行くことができた。来年もぜひここで』と喜んでもらえたことが何よりでした」
〇…がっしりとした体格と迫力のある声。本業は一級建築士事務所を主宰し、大和商工会議所の建設業部会長なども務める。2日に完成式典があった商議所の新会館では、建設業部会が4カ月に及んだ改修工事を請け負った。「部会のプロジェクトチームが中心になり取り組みました」。旧建物とは見違えるようになってお目見えした新会館。「プロの集団だから出来栄えは当然。皆が自分たちの会館だからと赤字覚悟でやってくれたから」と胸を張る。4日には全建総連の県の地区協代表として、広島の原水爆禁止世界大会に仲間と出席した。「核兵器のない世界の尊さを改めて感じました」。豪快さのなかに時折のぞかせる笑顔から、温かさが伝わってくる。
〇…横浜市西区生まれ。工務店を営んでいた父親の後ろ姿を見て、高校、大学では建築を学ぶことに。学生時代は剣道で汗を流した。会社を設立したのが27歳。当時、実家が大和に移っていたことから、大和で事務所を開く。4年前に亡くなった愛妻の墓参りを欠かしたことがない。「毎週一度出かけています。妻には本当に世話になりました」。事務所所長の長男をはじめ、子供3人。初孫の話になると目じりが下がる。「いまは、人のためになることが生きがい」と話す。自治会長も勉強のためにと引き受けた。その眼差しは常に地域を向いている。
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