大和警察署の新署長に就任した 松川(まつかわ) 敬(さとし)さん 警視正 59歳
連携をより密に
○…3月19日付けで49代目の大和警察署署長に就任した。大和市と綾瀬市を管内とする県下でも規模が大きい警察署。「扱う事件や事象が多く警察官一人当たりの負担人口はトップクラスの地域。重責を感じると同時に、行政や警察関係機関、ボランティアの人たちとしっかり連携をとり、安全安心のまちづくりの担い手としてやっていきたい」と力強く抱負を述べる。
○…大和署の勤務は1992年に続き2度目。「まちの印象は以前に比べ落ち着いたように感じます。防犯カメラの設置や地域の皆さんの熱心な防犯活動が犯罪抑止につながっているのでは」と指摘する。横須賀警察署長等を経て前任地では川崎市警察部長。外務省への出向経験もあり、コートジボワールやパリの日本大使館で書記官として警備を担当した。貴重な海外勤務も基地のあるこのエリアで活かされそうだ。
○…執務机の後ろには、『凡事徹底』の書がかかっている。「やるべき時にやるべき人がやるべきことをやるべきレベルで、ということが大切」と言葉に力が入る。「情報の共有化」も署内で推進していきたいという。「常に問題意識を持ち、自分の問題として捉える嗅覚や先取りする感覚を磨いてほしい」。訓示等を通して署内全体のレベルアップを図っていく。
○…1955年、東京都生まれ。中央大学に在学中は航空部に所属し、グライダーの単独飛行も経験した。「空中は3次元の世界で適性がある。自分には向いていないと思った」と自己分析を。趣味は旧車オートバイの修理。数日かけて固いねじをゆるめることもある根気のいる作業だ。「機械に向かうと緊張感が生まれる。動いた時が何とも言えない」と頬がゆるんだ。中学生から続ける朝の体操は旅行時も欠かしたことがないという。3・11以降、防災面でも横の連携は大事だと痛感。「顔がみえる関係づくりから始めたい」と語る新署長は意欲に満ちる。
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