大雄山駅前交番 市民の要望が実現 本日10時から開所式
松田警察署(横山雅之署長)・大雄山駅前交番が3月4日(月)から業務を開始した。また本日9日(土)には来賓らを招いて内覧会と開所式が行われる。式後には大雄山駅前交番の開所を祝う会(佐藤修一発起人代表)主催で祝宴も予定されている。
今回開所した大雄山駅前交番は鉄筋コンクリート地上2階建。延床面積は60・44平方メートル、自転車置場6・55平方メートル。総工事費は約3200万円。2012年10月から着工し、13年3月に完成した。新設された交番では松田署の地域課の警官が3交代で勤務するほか、交番相談員が業務にあたるという。また同交番の開所に伴い、これまで同市関本539番地に設置されていた「南足柄交番」は廃止される。
駅前交番に関しては、これまであった南足柄交番が駅前エリアから150mほど離れた場所にあったことや、駅前の商店などで落書きや万引き、若者がたむろするなどの問題があったこともあり、周辺住民から交番の駅前への移設を希望する声が多く出ていた。市ではこうした市民からの声を受け、県知事との懇談の場などを通して県警への要望を続ける中、駅に隣接したバスロータリー敷地内への警察官立寄所設置、パトロールの強化などで対応していたが、予算の都合や犯罪件数と人口との割合などから都市部の交番設置が優先されるなど、駅前への移転はなかなか実現しなかった。
市では09年から伊豆箱根鉄道(株)と駅の敷地に関する交渉を開始し、用地を無償で借り受けできることになったのを受けて10年2月に市長名、同年8月には市長会を通して県警本部に要望書を提出。12年度の県の予算に交番建設費用が計上され、市民の長年の願いだった「駅前交番」が実現した。
伊豆箱根鉄道では「駅前に交番ができることで駅周辺の治安も向上し、当社としても地域への貢献ができると考え提供させていただきました」と、用地の無償提供について話す。
松田署では「駅前に交番ができたことで市民の皆さんに安心してもらえるのでは。今後もよりいっそう市民の安心・安全のために尽力していきたい」と話している。
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