足柄上地域(1市5町)の自然や歳時記、歴史などをテーマに「あしがらTANBOUシリーズ」を発行している民間団体「足柄/地域づくり研究会」(府川栄一代表・編集長、会員220人)が1月1日付けで、シリーズ6冊目となる『あしがらの里 観音の姿 〜気品と慈愛に満ちた姿〜』を発刊した。
地域に点在する三十三の観音像を「かみごおり観音巡り」と命名し紹介するもので、同会が2年半以上かけて調査したものをまとめた。「観音巡りは西国三十三観音、坂東三十三観音、秩父三十四観音の百観音霊場の他、全国の観音霊場は80カ所を超えて存在しています。近年では地域振興につなげる形で出来たものもあります」(府川さん)。近隣では大磯町、二宮町、平塚市、秦野市に「相模新西国三十三観音」がある。
会が地域の観音像を調べるきっかけになったのは、同会が2年前に発刊した「あしがらの里 巡拝の路」の取材。約80カ所の寺院やお堂を調査するなかで、足柄上のお寺やお堂の33カ所以上に観音像が祀られていることが確認されたという。冊子では1番・西念寺(南足柄市沼田)から33番・円蔵院(大井町金子)までを鉄道の最寄り駅などを基準に順路として提案。寺や堂の外観写真と共に本尊、仏堂仏、祭礼日等を紹介している。観音像は県指定文化財2、町指定文化財5を含む。冊子にはこの他、観音菩薩についての解説や、お勧めの散策コースなども盛り込まれている。
府川さんは「観音様の魅力によって観光振興に役立ててほしい。足柄上には名所が点在している。ストーリーをもってつなぎ合わせることで観光によるまちおこしの一役になれば」と話している。A4判で48頁、カラー刷り。600部発行。一部500円。
問い合わせは府川さん【電話】0465・82・4640。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|