開成町にある茅葺き屋根の古民家を同町北部の地域振興に活用しようと、町民らでつくる有志グループが1月31日、町内で初会合を開催。今後の運営方法などについて話し合った。
会合には、NPO法人ふれあいサークルすずろの畠山光子理事長の呼びかけで、開成町北部地域交流活性化懇話会のオブザーバーでもある映画監督の山田大樹氏をはじめ、NPO法人代表、農業経営者、イベントデザイナー、町議など町内外から約20人が出席。元開成町長の露木順一氏もアドバイザーとして参加した。
活用を計画している古民家は、町が観光拠点として運営しているあしがり郷 瀬戸屋敷に隣接する建物で、元の家主の名前にあやかり「紋蔵」(もんぞう)という愛称で呼ばれている。地権者との交渉等で町からバックアップを受けた同NPOが3年間借り上げ、有志で地場農産物や加工品、雑貨、被災地の特産品などの販売を行っていくほか、ワークショップの場としても活用。近隣で畑を借りて綿花を育て、機織りや藍染めの体験なども実施していく計画だ。
会合は畠山理事長の進行で出席者の自己紹介から始まり、「なぜ紋蔵でやるのか」「コンセプトは」等の考え方のすり合わせや「人が集まる場所にするには」「具体的にどのように分担し、運営していくか」等について活発な意見が交わされた。山田監督は「時代を経た建物の魅力を最大限に生かし、田舎らしさを誇れる文化発信の場となるよう、皆で力を合わせていきましょう」と呼びかけた。
畠山理事長は「行政や地域にも協力して頂きながら紋蔵を運営し、北部地域の活性化につなげたい」と語る。手始めに22日から開催される瀬戸屋敷のひなまつり期間中に紋蔵を無料休憩所として開放し、無農薬の地場野菜や加工品、手作り雑貨の販売等を行う予定。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|