南足柄市福泉の福泉薬師堂の本尊で1715(正徳5)年の中興時に安置された薬師如来坐像が、6月27日から3日間で開催される中興300年祭にあわせて一般公開される。
福泉薬師堂は、300年以上にわたり地域の人たちが守り伝えてきた村持ちの御堂。1885(明治18)年に再建された本堂には、座高約20cm、寄木造の本尊「薬師如来坐像」と日光・月光菩薩(高さ24cm)の脇仏が三尊像として安置されている。
記録によると1904(明治37)年3月には足柄上・下郡の講中878人による念仏講があった。さらに御堂の天井には、苅野庄(現在の南足柄市、山北町と開成町の全域と箱根町の一部)の信徒の芳名と家紋が描かれている。
1715年の中興以来、30年ごとに「中開帳」60年ごとに「本開帳」を営み、今年が本開帳と中興300年にあたるため、3年前から事項委員会を組織して準備にあたってきた。
中興300年祭は3日間開かれ、初日の27日には記念式典のほか、念仏供養や足柄ばやしの奉納、28日には地域の住民や子ども達によるタイムカプセルの埋設、子ども奉納相撲、焼きそばや焼き鳥などの模擬店も出店する。期間中はお堂内の拝観もでき、薬師如来坐像や格天井なども直接見ることができる。
薬師堂の中に保管されていたお札の版木や木簡、古文書のほか、今回の修復工事中に発見された龍をかたどった約1・8mの彫刻など、薬師堂に関連する史料も一般公開される。
問い合わせは湯川実行委員長【電話】0465・74・5139へ。
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